自分の立ち位置について

とある首都圏のベテランPSWの方とお話をさせて頂く機会があり、自分自身の立ち位置についてやや明確になった部分が出てきたため、備忘録として記載する。

 

1.私は精神保健福祉士である。

日本精神保健福祉士協会が求めている(明示しているかは不明。暗に感じる)PSW像(※情に厚く、本人を尊重し、巨大権力と戦い、滅私奉公をするような人みたいな感じ。たぶんそんなこと求めてないだろうけど、そんなような感じがするんですよ。)とは違う。

職業としてPSWが成り立ち、精神保健福祉士の国家資格が出来た後に職業としての精神保健福祉士を選択した人間(要するに、滅私奉公はできないし、巨大権力とも戦えない。出来るのは一緒に悩むくらい)である。

 

2.エビデンス重視

科学的根拠のないものは意味がないと思っている。

ソーシャルワーカーの中にはエビデンスを否定する者もいるが、そのことについては否定も肯定もしない。個別性が重要であることに異論はない。

ただし、今後精神保健福祉士という職業が、末永く一定程度の肯定的評価をされていくためには、その支援方法について再現性がないといけないと思っている。

実際問題、看護師も心理士もそうやって社会的地位を獲得している。

 

3.研究対象はEBPSW、地域における精神障害者支援の有効性について

EBPSWについては、日本でその概念が示されてからしばらく経つが、実際問題EBPSWの実践報告は見受けられない。

アメリカでやっているものをそのまま社会的背景の違う日本でやることにエビデンスの継続性はないと思われることから再検証が必要である。

上記のため、EBPSWの確立のその検証について検討を行うことが一つの研究課題である。

また、地域における精神障害者支援の有用性については、基本的には入院は当事者の不利益であるという観点から再入院の予防等について検討をしたいと考えている。